上海市外国投資プロセス

  上海市外国投資工作委員会(以下市外資委という)は上海市外資系企業の審査・批准業務を担当している。上海市で外国投資企業を設立する際、国家が規定され、国務院の主管部門が審査するプロジェクトを除き、市外資委および市外資委に委託されている浦東新区管理委員会、外高橋保税区管理委員会、区・県人民政府及び関係主管局(以下、市外資委、受託機構をまとめて認可機関という)は審査・批准を行う。

一. 投資総額が3000万米ドル以上の製造業プロジェクト及び国務院の主管部門が審査する他のプロジェクトについて市外資委が審査意見を提出した後、国務院の主管部門の審査する必要がある。 

二. 投資総額が3000万米ドル以下のプロジェクトは浦東新区内のプロジェクトなら、浦東新区管理委員会が審査・批准を行う;外高橋保税区内のプロジェクトであれば、浦東新区管理委員会が審査・批准を行う;外国投資を制限する業種・製品リストーUのプロジェクトについて市外資委が審査意見を提出した後、国務院の主管部門の審査する必要がある。市レベルの工業団地内の奨励するプロジェクトは所在区、県人民政府及び主管局が審査・批准を行う。 

三. 投資総額が1000万ドル以下の奨励するプロジェクトはは所在区、県人民政府及び主管局が審査・批准を行う。 

四. 一、二、三以外の他のプロジェクトは市外資委が審査・批准を行う。 

五. 中外合弁企業、中外合作経営企業設立の手順  

プロジェクト概要書の作成  中国側の投資者あるいは外国側の投資者は色々なチャンネルを通じ、合弁のパートナーを見つけたうえでお互いに経営内容、資本信用を調査し、合弁の意向を確認し、中国側の投資者はプロジェクト概要書を作成して審査・批准機構に提出する。認可機関はプロジェクト概要書を受け取ってから20日以内に許可もしくは不許可を決定する。プロジェクト概要書が批准されたら、中外投資者は工商行政管理部門に企業名称の登記を行う。 

フィージビリティ・スタディ報告書(以下F・S報告書という)プロジェクト概要書が批准されたら、中外投資者はプロジェクトの市場、資金、技術、生産フォロー、設備、原材料(部品、パーツ)、立地、環境保全、労働保護、消防、インフラ施設、販売、収益、外貨バランスなどのフィージビリティ・スタディを研究したうえでF・S報告書を作成する。解決できない問題について認可機構に解決の協力を求める。 

契約書、会社定款の提出中外投資者はF・S報告書を作成すると同時に契約書、会社定款を起草する。中国側の投資者は審査・批准機構に契約書、会社定款を提出する。許可機構はF・S報告書、契約書、会社定款を受け取ってから30日以内に許可もしくは不許可を決定する。 

企業コードの申請  契約書、会社定款の批准証書をもって上海市企事業統一コード弁公室に企業コードの申請を行う。 

認可証書の交付  F・S報告書、契約書、会社定款が批准されたら、中国側の投資者は認可機関に投資企業の批准証書の申請を行う。許可機構は関係書類を受け取ってから3日以内に許可もしくは不許可を決定する。市外資委及び市外資委に委託されている浦東新区管理委員会、外高橋保税区管理委員会、区・県人民政府及び関係主管局は認可証書を交付する。 

営業許可証の申請  中外投資者は認可証書を受け取ってから30日内に工商行政管理部門で登記手続きをとらなければならない。市外資委が審査されているプロジェクトは工商行政管理部門が10日以内に営業許可書を交付する。営業許可証が交付された日を当該合弁(合作)企業の創立日とする。  

六. 外商独資企業設立の手順

  外国投資者は外資系独資企業を設立する際、上海市に資格をもつコンサルタント会社に申請代行を委託しなければならない。外商独資企業設立の手順は中外合弁企業、中外合作経営企業設立の手順に参照する。 

 

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